「いぶりがっこ」って知ってますか?いぶりがっこは漬物として使用する干し大根が、寒さによって凍ってしまうのを防ぐため大根を囲炉裏の上につるして燻します。その後に米ぬかで漬け込んでいる雪国秋田ならではの伝統的な漬物です。
秋田の方言では漬物のことを全体的にがっこと呼びます。そしてそ燻った漬物なのでいぶりがっこ、なんだそうですよ。
いぶりがっこは大根を使用した漬物であるたくあんと似ているように感じますが、ちょっと違った旨味を感じます。噛めば噛むほどに燻製された独特の香りが口の中に広がって食感も独特です。
ご飯のお供にはもちろんですし、お茶にもとてもよく合います。最近ではワインなどにも相性が良いとして人気があります。
いぶりがっこはとても長い工程を経て作られます。まず大根を抜く作業から始まり大根をきれいに水洗いします。冷水で手洗いした後まんべんなく燻製できるように太いものは太いもの、細いものは細いもので仕分けしていきます。そしていよいよ燻製作業です。3日から4日長い時間をかけて燻製することで香りがしっかりとついた極上のいぶりがっこが作られます。その後に米ぬかに漬け込んで完成となります。